月々の法話

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祖母の思い


私の父には、すぐ上に兄がいました。本来ならその人が龍泰院の住職になるはずだったんでしょうが、8歳の時に交通事故で亡くなってしまいました。昭和5年の2月17日のことです。 もちろん車などめったに通らない時代でしたから、運が悪いということで済まされてしまったのでしょう。 しかし、突然長男を失った祖母の悲しみは深く、そのせいで、すっかりやつれ、白髪も増えてしまったそうです。私の記憶にある祖母は、真白な髪の上品なおばあさんという印象です。実際の年齢よりも年をとって見えたのはそういう理由だったからでしょう。 小さい頃私は、いつもコタツに入っている祖母に見守られていました。偶然2月18日に生まれてきた私を、わが子の生まれ変わりかと思ったのかもしれません。私が生まれた時、祖母はとても喜んでくれたそうです。 私が小学校に入学する直前の昭和41年の2月27日に66歳で亡くなった祖母ですが、いつも、どこかで私達を見守ってくれているような気がします。
2003-03-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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