月々の法話

月々の法話

蓮の葉の上で、輝く水玉の美しさに魅せられました


「玉と結びて蓮葉(はちすば)に おきたる露(つゆ)の一雫(ひとしずく)」 これは、梅花流詠讃歌『追善供養御和讃』の一番の出だしの歌詞です。 もう、30年以上、法事などの時に唱えてきましたが、 今年、蓮を大鉢に植えて、育ててみて、 「あっ!これが、おきたる露の一雫なんだ!」と、実際にみてなるほどと思いました。 すっと伸びた茎の上に広がる蓮の葉、そこに落ちた雨粒は、流れ落ちることなく、 たまっていき、大きな水滴となっていきます。 雨上がり、それが朝日に輝き、何とも言えない美しさです。 それをみていた時、風が吹いてきて、葉が揺れました。 すると、水滴は、転がり落ちて、あとかたもありません。 もし、蓮を育ててみようなどと思わなかったら、この先も気づくことの無かった現象でしょう。 前記事でふれたように、大本山永平寺東京別院焼香師を勤めさせて頂いた時、 「妙法蓮華経観世音菩薩普門品」を読んでお勤めしました。 蓮華の花の美しさは、つぼみも開花したあとも美しいですが、葉の美しさにも魅せられたところです。 まだ、花は咲いてませんが、お盆の頃には妙なる蓮の葉が参拝者を癒してくれるものと思います。
2016-07-04 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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