月々の法話

月々の法話

遺言、書いてありますか?


 皆さんは、遺言を書いてありますか?まだ、遺言など早いと思っている方、縁起でもないないと思っている方、いや、私はちゃんと書いてあります!という方など、様々でしょう。

 禅僧は、一年の始まりに遺偈(心境を綴った短い漢詩)・遺言・遺嘱などをしたためます。いつ死んだとしても、後の人に迷惑を掛けないようにという配慮と、禅僧としての心意気を示すものです。親の葬儀の時に兄弟仲が悪くなったり、親戚ともめたりということも増えてきています。49日忌や一周忌を別に行ったりする事例も見られるようです。財産分与や法律的なことは他のホームページに譲り、ここでは、「こんな遺言いかがですか?」という提案をさせて頂きます。

 SO-NETブログのしょーえんさんのところの記事に「永代遺言」というのがありました。

「 お参りありがとう 大丈夫 生きていれば 何とかなる  先祖 」

 ご先祖様から子孫へのメッセージを墓石に刻んで残している例です。

 しょーえんさんは筑波山の近くのお寺の若い住職さんで税理士もしています。

 これを見て私も、遺言って、遺産の分与に関するものだけではないんだなと思いました。私も、今年は、遺言に項目を追加し書き直しました。 それは、家族へのお礼の言葉と子ども達へ仲良く元気に暮らしなさいという教えです。財産の分与だけでなく、子孫に伝えたいことを遺言の形で残して置くのは大切なことだと思いました。

 皆さんもあらためて遺言を書いてみませんか。お世話になっている人への感謝の言葉を添えて・・・

2006-02-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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