月々の法話

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袋田の滝新観瀑台が完成しました


 9月8~12日まで、梅花流特派巡回で栃木県の北東部を巡回してまいりました。一年前は台風接近で中止になたっということでしたが、今年は幸い心配した台風や雷にも遭わず無事に勤める事ができました。栃木は平地が広がっていて、しかも雷の発生が多いということもあり、雷のことをこの地域では「らいさま」と呼んで警戒しています。雷雲が近づいてくる時は、児童達も下校を控えるそうです。

 栃木から戻った翌13日、袋田の滝に新観瀑台がオープンしました。新しい観瀑台は今までの観瀑台より約50m高い所です。ほぼ滝の最上部と同じ高さから滝の全景を観る事ができます。そのオープンセレモニーには、地元の小学校に通ううちの子供たちも鼓笛隊で参加しました。そのあとには隣町に拠点をおくオカリナの宗次郎が出演しました。袋田に美しいオカリナの音色が響いたそうです。こどもたちは、新観瀑台に上るエレベーターに行列して待っている一般の観光客よりも先に上らせてもらえたそうで、地元の名勝の絶景を瞼に刻んだことでしょう。私も数日後にエレベーターで新しい観瀑台に上り今まで見られなかった眺めを堪能しました。
 この夏は雷雨が多かったせいか水量も豊富で、エレベーターで上っていくにつれて轟音が大きくなっていきます。エレベーターを降りるとそこは第1デッキです。目の前には木々が繁り、滝は見渡せませんが、貴重な植物が自生しているのを観察することができます。第二デッキは今までカメラマニアが崖道を登って撮影していた地点です。袋田の滝がモミジとケヤキの枝越しに見えます。このモミジが真っ赤に紅葉する時は写真撮影の絶好のポイントです。この第二デッキから階段を上がると最上部の第三デッキです。今まで観られなかったアングルで滝が見渡せます。

 梅花流詠讃歌の正行御詠歌に 「冬雪の いのち伝えん 春ははな、夏ほととぎす 秋はもみじば」とありますが、四季折々に輝きを見せる袋田の滝は別名「四度の滝」とも呼ばれています。景観だけでなく、野鳥や貴重な植物が自生する自然豊かな自然を多くの方に堪能して頂きたいものです。

2008-10-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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