月々の法話

月々の法話

御開山さまの足跡を訪ねて 1


 4月17~18日に秋田へ行ってきました。目的は龍泰院の御開山さま天山正繁大和尚の足跡を訪ねることです。
 護持会の役員さん、坐禅会の皆さん、梅花講員さん方に声をかけ、希望する一般の方にも参加して頂き38名で袋田を出発しました。朝6時、バスが出る時、中学二年になった弟子の光尚が梵鐘を撞いて見送ってくれました。袋田から福島県南部の塙町のあたりまではすでに葉桜になっていましたが、福島県央、県北、そして、宮城県南部は桜が満開でした。
 せっかくなのでバスを駐車場にとめて宮城県白石川沿いの一目千本桜を見学しました。その本数は1200本、何より感心したのは、樹齢90年の古木が並んでいるのにテングス病や枯れ枝が見られないことです。手間をかけて手入れしているのでこの景観が守られているのだと実際にそばで見て感じた次第です。
 昼食を奥州市の前沢で頂き、角館へと向かいました。岩手の桜はまだ開花してなく、秋田へ入ると周りには雪の山が残り、桜は堅いつぼみでした。同じ東北でもこんなに違うのかと思いました。角館は佐竹北家や会津ゆかりの芦名氏が封された街です。古い武家屋敷や商家、それに常陸や会津ゆかりのお寺がありました。常陸から秋田へ入封された佐竹公やその家臣たちは、長い移動や何か月も雪に閉ざされる慣れない土地での暮らしはさぞ大変だったと思います。そんなことを感じながら秋田での時を過ごしました。その日は、男鹿温泉で参加者の皆さんと懇親を深め、翌日、雪で真っ白な白神山地を見ながら目的地である北秋田市綴子の宝勝寺さまへと向かいました。そこは、天山正繁大和尚が三世として最初に住職を勤めたお寺です。長くなりましたので、続きは6月の法話でお話しさせて頂きます。

 研修旅行の様子は 袋田の住職「山寺日記」でもご覧いただけます。

2013-05-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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