月々の法話

月々の法話

霊感はいらない


先月、有栖川と名乗り、皇族にゆかりがあるような行動で、人々をだました詐欺事件が話題になり、犯人が逮捕されました。それにしても、最近、人の心をもてあそぶような詐欺事件が多発しています。孫を思う心を利用した「オレオレ詐欺」なども新手の手口があらわれ、なかなかなくなりません。 宗教は、人を安心(あんじん)に導くものです。いたずらに不安に陥れるものが、正しい宗教のはずはありません。宗教を語る者の中にも、自分は霊感や不思議な力があると言って、人々に影響を及ぼす人もいます。霊は本当に存在するのでしょうか? その真偽はさておき、正しく理解していただきたいことは、たとえ霊感があっても、そのひとがそのことにより、ひとより優れているということにはならない!ということです。「自分は霊感が強いんだ!」と自慢げに話す人もいますが、霊感なんてあってもなくてもどうでもいいことです。それよりも、人を思いやる心、やさしい心があるほうが、人間として大事なことだといえるでしょう。みなさん!インチキ霊能者にだまされてはいけません。
2003-11-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事