月々の法話

月々の法話

おとうちゃんになりたい!


平成16年は、幼児虐待や児童による殺傷事件、児童誘拐などが起こり、子供を育てていくことへの社会の取り組みの必要性が言われました。 少し前の時代の日本では、子供は地域社会で育てていたといえます。そういえば、私も小学校へ入る前、近所の人たちに面倒を見てもらっていました。物置小屋の脇を抜けていくと、そこには90歳くらいの「おうめさん」というおばあさんが住んでいました。私が行くと「めんこいな~(かわいいな)、めんこいな~」と声を掛けてくれました。新しい服など買ってもらったら、真っ先におうめさんに見せに行ったものです。また、友達と遊んでいて悪ふざけをしていると、近所の人に注意されました。そうした中で、知らず知らずのうちに、物事の善悪を学んだのだと思います。 この頃、4才の息子が、「何になりたいの?」と聞かれると、「おとうちゃんになりたい!」と言うようになりました。ちづこは、「ママみたいになりたい!」と言います。親としては何より嬉しいことです。やんちゃでいたずらやケンかばかりしていますが、元気が何よりです。 子育ては楽しいものです。そして、子供というのは多くの人とのかかわりの中で育っていくことが大切だと感じました。一人一人の努力で、子供たちを安心して育てていける社会を築いていきたいものです。
2005-01-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事