月々の法話

月々の法話

まごころに生きる


 シンガーソングライターの南こうせつさんがお寺の息子だという話を、ご存知の方も多いかと思います。「かぐや姫」の時代には、「神田川」「赤ちょうちん」「妹」など、時代を代表する名曲の数々を生み出し、ソロ活動を始めてからも、「夏の少女」「夢一夜」などの名曲を生み出しています。先ごろ、その南こうせつさんの生まれたお寺、大分県の勝光寺をお兄さんが継いで、住職となられ、その晋山式が行われ、こうせつさんも参列して禅問答に参加したそうです。

 南こうせつさんは1949年生まれ、団塊の世代と呼ばれる世代です。シンガーソングライターとして名をあげたこうせつさんは、子どもが生まれると富士山麓に移り住みます。そこに七年間住んだあと、国東半島に引っ越しました。そこで、お父さんを手伝い、大根、なす、キュウリなどを作っていたそうです。「コンクリートのマンションに住むよりも、土と過す方が、僕にとっては心地良い生活です。」と語るこうせつさんは、「まごころに生きる」という生き方を実践しています。

 その、南こうせつさんが、曹洞宗の詠讃歌(御詠歌と御和讃)梅花流のために曲を作ってくれました。5月31日梅花流全国奉詠大会の開かれる北海道札幌市の月寒グリーンドームで発表されます。こうせつさんが思いをこめて作った梅花流の新曲発表が今から楽しみです。私も、当日は茨城県の梅花講員さんたちとともに大会に参加して南こうせつさんの新曲を聞いてくる予定です。

 6月の法話は、北海道から戻ってからのアップになりますので、数日遅れるかと思います。ご了承ください。

2006-05-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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