月々の法話

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道心利行御和讃の解説 1


 北海道第三宗務所の梅花流特派巡回で稚内、利尻、中川、留萌方面を回ってきました。巡回中の一週間は天候に恵まれました。利尻富士の雄姿を見ることができました。そして講習では、 5月29~30日に開催された、梅花流創立60周年記念奉詠大会で発表になった「道心利行御和讃」などを講習してまいりました。

 北海道へ行くのは今回で8回目です。初めて行ったのは大学4年の時、今から30年前になります。京都の法友と車で北海道を半月かけて一周しました。道内の後輩のお寺などに泊めてもらいながらぐるっとまわり、果てしない大空と広い大地にふれて、心も少し大きくなったように感じた旅でした。
 その時、苫前の晃徳寺さまから宗谷岬へ向かう途中で見た利尻富士が忘れられず、いつかはあの島に渡ってみたいと思ったものです。今回その夢がついにかないました。6月24日に礼文島に渡り、高山植物の花が咲く島内を観光したあと、利尻に渡りました。礼文島は緯度が高く、高い山がないため風が吹き抜け大きな木が育たず、本州の高山と同じような厳しい環境にあります。そういう厳しい環境だからこそ、貴重な植物が今も生育しているのです。利尻島は、海に浮かぶ独立峰です。一年中雪が残り貴重な生態系が残っている水の豊かな島です。

 厳しい環境が生み出す美しさ、そして、豊かな恵み、道心利行御和讃にはそんな言葉もあります。講習を通じて感じたことを含めて、来月は一番の歌詞から解説をしていきたいと思います。

2012-07-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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