月々の法話

月々の法話

東日本大震災から2年になりますね


 1月の法話でご紹介した埼玉県法光寺の大野師から、3月1日に名取市で三回忌供養追悼法要を行うので集まってくれと、竹友寮の同期生に案内があり、出かけてきました。28日に前泊した秋保温泉では、三宅師、大野師、さらに昨年、桜の植樹でお世話になった後藤師と同室になり、いろいろなお話を聴くことが出来ました。

 大震災から丸2年が経とうとしているのに、まだ、多くの被災地で復興の姿が見えてきていません。三宅師によると、瓦礫を取り除くまでは目に見えて進んでいる感じがしていたのに、その後は、なかなか進んでいる様子が見えてこないとの事でした。東禅寺さまのある閖上地区は、盛土をしてかさ上げするところ、集団移転するところなど計画が出てきているそうですが、さらに進めていくには意見調整が大変で、仮設住宅から出て行く人も見受けられるようになってきているそうです。

 東禅寺さまでは、200余名の檀信徒が亡くなられています。ご両親を津波で失った彼は、その悲しみを胸のうちに秘めて檀信徒の皆さんに寄り添っています。旅館の部屋にいる時も、三回忌の相談や檀家さんの親戚の方からの問い合わせの電話が携帯に何度もかかってきてました。

 今日(3月1日)は、閖上の東禅寺さまの本堂の前に集まり、みんなで読経供養した後、午後1時から名取市内のセレモニーホールを会場に三回忌供養が行われ、物故者を追悼し、閖上地区の復興と被災者の生活再建を祈念いたしました。三宅師は、3月11日には、津波が閖上を襲った午後3時53分に檀信徒の皆さんに集まっていただき、本堂の前で手を合わせるそうです。
 私も3月11日は、午後2時46分に追悼法要を行い、東日本大震災の物故者を慰霊する鐘を撞き、3時33分に被災地へ向かって手を合わせるつもりです。東禅寺さまの本堂が再建され、埼玉の法光寺さまが預かっている鐘が閖上の地に戻され、鐘の音が閖上の地に響き渡ることを願って・・・

2013-03-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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