月々の法話

月々の法話

願わくは、花の下にて・・・


 平安時代の僧侶で歌人の西行は、「願わくは、花の下にて春死なん その如月の望月の頃」と詠み、その願いどおりの花の季節に亡くなったといわれています。寒冷な当地では、旧暦2月に桜が咲くことはほとんどなく、たとえ、旧暦2月に亡くなったとしても、桜はまだつぼみです。しかし、今年は、旧暦の進行が遅く、平年より早い3月30日に開花したので、今日、4月3日は、旧暦の2月15日にあたり、まさしく、如月の望月と桜花が同時に楽しめる日となりました。

 1月に、健康診断を受けた時は、いつも通り、中性脂肪やコレステロール値は高いものの、血圧は正常だったので安心していたのですが、3月に献血をした時、最低血圧がかなり高く、時間をおいて再測定して何とか献血できました。最低血圧が高いということは、血管にかなり負担をかけている証拠なので、身体を動かし、食べ物に注意し、体重も減らし節制しようと思いました。

 桜は咲きましたが、花曇りで月は出そうもありません。今夜は、桜の花を見ながら西行の心に思いを巡らせてみたいと思います。

2015-04-03 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事