月々の法話

月々の法話

茶に逢うては茶を喫し・・・


大本山總持寺では、二祖峨山禅師の650回大遠忌法要が行われています。

横浜で開催された全国大会の翌日の5月28日、茨城県の梅花講員は、大祖堂で、

大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御和讃を奉詠させて頂くという有り難い御縁をいただきました。

大遠忌のテーマは「相承(そうじょう)」です。教えを受け継ぐことを改めて考えてみたいと思います。

「平常心是道」「茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す。」

という言葉で表現された教えを確認したいものです。

奥久慈では、遅霜の被害を受けず、極上のお茶が採れました。

お茶は禅僧が中国から日本へ伝えたものです。

お茶をいただく作法も確立されています。

しかし、昨今、営業で回る時のマナーで出されたお茶を遠慮して飲まないとか、

一杯だけにして、少し残して帰るというのがあるのだと、インターネットに流れてました。

これは、本来のお茶の心から離れた間違った作法です。

出されたお茶は、感謝していただき、出す方も、さらにもう一杯をお茶を勧めるというのが本来の姿です。

心を込めて入れてくれたお茶をありがたくいただき、心を癒して頂きたいと思います。

寒暖の差の大きい厳しい環境で育った奥久慈のお茶の味わいは実に深いです。

2015-06-09 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事