月々の法話

月々の法話

72年に一度の大祭


茨城県の久慈地方で、3月下旬に72年に一度という金砂神社の大祭礼が行われました。山の上にまつられている東西の金砂神社のご神体を、72年一度、日立市の水木浜まで、500人規模の行列を組んで神輿に乗せて担いで行き、海水で清めるという謎の多い神事です。途中、各所で神事や金砂大田楽という舞が披露されます。「金砂神社磯出大祭礼」と呼ばれますが、全国的にも最大規模で72年毎というのも非常に珍しい祭礼だそうです。 72年に一度しか見られませんので、一度でも見られた人は運がよく、二度見ることが出来た人は最高だとか・・・。そういえば72年という年月はおよそ人間の一生に相当します。今回、大祭礼に出逢い、自分の一生を考えた人も多いのではないでしょうか?私も、次回の2075年を想像してみました。私自身は115歳、子供たちはそれぞれ84歳、77歳、75歳になってるはずです。私の115歳はほとんど可能性がありませんが、子供たちの未来を想像するとどんな時代になっているか楽しみです。 一日一日を積み重ねて、それが72年の歳月を刻むわけです。人間の一生はやっぱりすばらしいことだと思います。
2003-04-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事