月々の法話

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三十三回忌は最後の追善供養


5月28日、32回目の祥月命日に、亡き父でもある先代住職の三十三回忌追善供養を厳修致しました。年忌というのは、亡くなった年を含めて数えていきますので、32年目が三十三回忌になるのです。 今まで父の年忌供養は、他の法要にあわせて行ったり、家族・親族のみで行ってきましたが、三十三回忌は最後の追善供養ですので、父の友人や、当時の関係者、それから檀家総代の皆様にも参列して頂きました。みなさんの記憶が薄れているのではと思い、11名の方から文章を寄せていただき、当時の写真を交えて追悼誌を作成し参列の皆さんにお配りしました。パソコンとコピー機での手作りでしたが、私も知らなかったいろいろなエピソードや懐かしい写真は参列の皆さんに好評でした。当時の写真を見ると、32年前、中2だった私も含め皆さん若かったし、亡くなった方も大勢います。 兼務住職を務めていただいた永源寺の中村大信老師、初代護持会長の藤田宗太さん、副会長の斎藤正一さん、会計の藤田欣さんなど、当時の檀家総代の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。10年後には私を住職にするという目標をたてて、全員一致結束して、私たち家族を支えてくれました。 斎藤さんはお寺の仕事を手伝いに来てくれては、母や私たちにもよく冗談を言って笑わせてくれて、その笑いによって気持ちがだいぶ楽になった気がします。 近所の高安均さんは、朝の6時に必ず来てくれて鐘を撞くのに付き合ってくれました。寒い日や雨の日、サボりたくなっても、高安さんが来てくれるので私も頑張れました。また、近所の檀家総代でもあった藤田豊治さんは朝採りのキュウリを持って毎朝のように様子を見に来てくれてました。もう、皆さん亡くなってしまいましたが、そうした多くの人の支えによって今の自分があるのだと思います。 詠讃師の方と梅花講の方に追善供養御和讃、報恩供養御和讃等を献詠していただき、さらに、参列の皆さんにも僧侶と一緒に「妙法蓮華経観世音菩薩普門品」を読んでいただき供養いたしました。読経の中、懐かしい方々に焼香されて父も喜んでくれたと思っております。檀家総代22名の方も全員参列してくれて、設斉の席でも最後まで全員残ってくれました。挨拶で皆さんの席を回っていると、「座って一緒に飲もう!」と椅子を譲ってくれた総代さんもいてありがたく感じました。 三十三回忌で追善は終り、50回忌は報恩供養になります。その時、また皆さんにお目にかかりましょう・・・。
2005-06-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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