月々の法話

月々の法話

やっぱり地球が変!


 毎年5月に裏庭の池掃除をしています。自動車を洗車する時使う、ジェット水流洗浄機でノロや水垢を吹き飛ばしているのですが、今年は、例年になくノロが成長していて、なかなか取り除くことができませんでした。原因は、記録的な暖冬のせいかと思いす。そういえばこの冬はほとんど池に氷が張らなかったのです。今の池を作って15年経ちますがこんなことは初めてです。

 やはり5月に、光化学スモッグで運動会が中止に!というニュースが流れました。光化学スモッグ、久しぶりに聞く言葉です。大気汚染が一番ひどかった私の少年期には「光化学スモッグ注意報」が暑い日によく出ました。私は、空気のきれいな田舎にいたので他人事でしたが、それがまた聞かれるようになるとは驚きです。今の光化学スモッグの原因となっているのは日本国内の大気汚染ではなく、中国大陸から偏西風に乗って流れてくる汚染された空気だといわれています。また、黄砂も大量に飛んできています。こちらは、黄土大地の乾燥化が原因といわれています。

 6月といえば梅雨の季節です。日本の梅雨はヒマラヤ山脈から中国へかけての地形が大きく影響してることがわかってきました。インドは雨季に入り、お釈迦様はその時期を雨安居として修行をしました。インドと日本のつながりはいろいろなところに見られますが、気候的にもつながっていたようです。

 もはや、環境守る取り組みは日本だけで行なっても意味がなくなってきています。温暖化対策は世界の国が協力して初めて効果が出てくるのです。南極や北極の氷が、ヒマラヤやアルプス、アンデスの山やアフリカのキリマンジャロなどの氷河などが溶け出しているという話題も届いてきています。やっぱり地球が変!そう思えてなりません。地球を守るのは地球上に生きる、一人一人の心がけにかかっていると思います。なんとか人類の叡智を結集していきたいものです。そして自分自身も地球に優しい生活を心がけたいと思います。

2007-06-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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