月々の法話

月々の法話

昭和という時代を忘れない


 今年から4月29日が「昭和の日」になりました。私が子供の頃は「天皇誕生日」そして平成になってからは「みどりの日」そして、これからは「昭和の日」と呼ばれることになりました。平成も19年になり、昭和がだんだん遠くなります。終戦の年からは62年が過ぎ、戦争を体験した人も減ってきています。

 このたび、私が、ミャンマーへ戦歿者の供養に行かなければ!と考えたのも、毎年御供養している当院檀中の戦歿者の中に、ミャンマーで戦病歿された方がいたからです。そして、そのご家族からいろいろなお話しを聞くとことができました。先輩方から聞いてきたこと、自分が感じたことを次の世代へと伝えていくことは大切なことだと思います。

 実際に現地へ行って見聞したミャンマーの人たちの暮らしぶりは、昭和30年代までの日本の暮らしのようでした。高度経済成長で失ってしまったものが残っていたミャンマーでの体験はいろいろなことを教えてくれました。そして、自然環境を大切にして、共存共栄していかなければ人類の未来は無いと思いました。

 私は、自分ができることを実践していくことが大事だと常々考え行動してますので、ただ、昭和という時代を懐かしむだけでなく、築いてきたものや大事にしてきたものを次の時代に伝えていきたいと思っています。それが昭和という時代に生まれた者の責務であると思います。

2007-05-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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