月々の法話

月々の法話

野鳥たちがかたること


 袋田には多くの野鳥が生息しています。滝川沿いを歩くと、綺麗な色のカワセミやルリビタキ、ジョウビタキや川の中を歩き回るカワガラスなどが見られます。そして、運がよければヤマセミが見られることもあります。また、シジュウカラやエナガ、メジロなどが群れをなし、林にはコゲラやアオゲラなどが住んでいます。上空に目をやると、オオタカやハイタカ、ノスリなどが飛んでいることもあります。

 野鳥のなかには、渡り鳥のように季節ともに移動する鳥がいます。国境のない地球を実感できる瞬間です。しかし、地球温暖化はこれら自由に大陸間を移動する野鳥たちにも大きな影響を与えます。また、野鳥への餌付けや、湖沼の汚染など、人為的なことも生態系に影響を与えているのです。放置された釣り糸が野鳥にからまったり、過剰な餌付けや鳥インフルエンザの問題も人間と野鳥の関わり方ということの難しさを示しています。

 袋田に生息する野鳥を撮影し、ブログの山寺日記へアップしましたが、多くの方に野鳥が生息する自然の豊かさに興味を持って頂きたいと思ってのことです。それが、自然を大切にしようと思うことへつながってくれればと思います。
 袋田の滝付近に住むメジロは鳴き声がとても美しいそうです。それは、滝の轟音に負けないよう大きな声で鳴いているうちに得られるとか?去年見られたウソやヤマガラ、ベニマシコなどが今年は見られないということもあります。人間は、野鳥達がかたる何かに耳を傾けて行かなければならないと思います。

2008-03-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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