月々の法話

月々の法話

虎は千里の道を帰る


 平成22年寅年の新春を迎えました。獣の王者である虎は、一日に千里の道を走るといわれています。今年は、冬季五輪やサッカーのワールドカップのある年ですので、選手の皆さんには虎のように力強く活躍していただきたいものです。  さて、月々の法話の、だいぶ前の法話になりますが、2002年12月の法話「ご報告!」それに、2002年4月の法話でふれた彼が昨年12月に結婚式を挙げました。それは、私にとって去年の出来事の中で一番うれしい事でもありました。彼は「ご報告!」の法話に書いたその後、救急救命士の資格をとり、消防士として勤務していましたが、看護師の方とご縁があり、めでたく結婚の運びとなった次第です。お互い人命に関わるしごとですので助け合って明るい家庭を築いて欲しいものです。私も、結婚披露宴に招かれ、一言ご挨拶させて頂きましたが、ちょうど、お母さんが亡くなられて23回忌、思実忌と呼ばれる年にあたりました。お父さんは今年13回忌になります。お父さん、お母さんの思いをかなえてあげた彼、息子の晴れ姿を何よりも喜んでいるのは天国にいるご両親でしょうね。式の時、お世話になったおばあちゃんへの御礼の手紙が紹介された時、私も涙が止まりませんでした。大変な人生を送ってきた彼のそばに、これからは笑顔の素敵な明るい彼女がいてくれるので安心です。  虎は、千里行った道を、子どもを思って帰ってくると言われています。それが、「虎は千里行って千里帰る。」という言葉になりました。今年は虎が子を思うように、家族の絆を大切にして過したいと思います。
2010-01-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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