月々の法話

月々の法話

ラオスの輝く目をした子どもたち


 ラオスの学制は、小学校5年、中学校4年、高校3年です。そして、希望すれば更に大学に進むことが出来ます。人民民主主義の国ですので教育費は無料です。給食費は自分の家に戻って食べるので必要ありません。制服なども支給されるそうです。ティンソム村の小学校は1年生から5年生まで全校生102名、6人先生が教えているそうです。私たち、曹洞宗茨城県宗務所一行では、現地ガイドさんからそんな情報を頂き、子どもたちに喜んでもらえるお土産として、文房具、折り紙と折り紙の本、サッカーボール、髪留めなどを準備し学校を訪ねました。

 まずは、ブンチャン教頭先生の案内で、子どもたちの授業の様子を各教室を回って見学させて頂きました。どのクラスでも、子どもたちが目を輝かせて授業にのぞんでいるのが印象的でした。ラオスでは、絶対的に先生の数が足りないという現状があり、専門の教員養成の勉強をしてきた人だけでなく、それぞれの地域で知識のある人が先生になって子どもたちを教えているそうです。お土産を先生に渡して帰ろうとすると、全校生徒が校庭に整列して、交歓会を開いてくれました。来校記念品とお土産を先生や生徒の代表に渡し、全員で記念写真を撮りました。わざわざ遠い日本からたずねてくれたというもありますが、日本やSVAがラオスの教育支援を行なってきたことは、現地でも高く評価されているので大歓迎されたようです。特に曹洞宗はみんな知ってますとガイドさんが言ってました。

 校庭に並んで車が見えなくなるまで、手を振って見送ってくれた子どもたちの笑顔が今も目に浮かびます。立派な校舎は出来ましたが、文房具や本は不足しています。SVAや曹洞宗婦人会では図書館を作る活動や、絵本を贈る運動をしています。それと同時に、実際に現地へ行って人と人が触れ合うことが大事なんだということを感じたラオスの小学校訪問でした。目を輝かせて勉強していた子ども達がどんな大人になっていくのか楽しみです。

2010-04-01 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

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