ラオスのティンソム村小学校を訪ねて
2月15~20日、ラオス人民民主共和国とタイ王国を旅してまいりました。曹洞宗茨城県宗務所の企画によるもので、ラオスのビエンチャン、ルアンパバン、タイのチェンマイなどを巡り、寺院や歴史的建造物を拝観し、僧侶の托鉢の様子を見学したり、山岳少数民族の村を訪ねたりしました。
今回、ラオスへ行った最大の目的は、小学校の訪問でした。茨城県宗務所や龍泰院では、行事の時などにSVA(シャンティ国際ボランティア会)で行なってる東南アジアへの教育支援に協力してきました。SVAでは、災害が発生した時や緊急支援や食糧支援を行なっていますが、自立を促していく子ども達への教育支援が活動の根幹です。ラオスは、食糧が豊富な国です。メコン川の恵により、お米は年に何度も収穫でき、野菜もたくさん育ちます。庭に植えてあるマンゴーやパパイヤ、バナナの木には美味しい果物も実ります。物があふれている日本よりも、実は豊かな暮らしの営みが行なわれているといっても過言ではありません。
ラオスが必要としているのは、食糧支援でなく、社会基盤の整備、特に安心して学べる校舎の建設なのです。日本のODAにより、ビエンチャンの国際空港は先進国並の立派な空港になりました。しかし、子供たちの学ぶ、学校は草葺屋根の掘っ立て小屋で生徒全員を収容することが出来ない状態でした。熱帯モンスーン気候のラオスでは、雨季になると豪雨があったり、、サソリや大ムカデが生息している環境で、子どもたちは安心して勉強することができません。教育は無償ですが、家庭環境から学校へ行けない子供たちも大勢います。それを憂慮した曹洞宗の関係者が早くから、学校建設や教育支援に動き出していましたが、イオングループがユニセフに協賛して100棟のサクラスクールを建設するなどして、近年、一気に改善されてきました。そうした日本の支援で出来た校舎で学ぶ子供たちの様子を見てこようということでラオスの小学校を訪問したという訳です。
長くなりますので、小学校を訪問した時の様子と感想は来月の法話にに綴りたいと思います・・・
ティンソム村小学校を訪問した時の様子はブログ山寺日記の記事で御覧下さい。