月々の法話

月々の法話

大館市に学ぶ地域キャリア教育


 茨城が生んだ日本を代表する画家横山大観について、ここ数回にわたってふれてきましたが、水戸生まれとされる大観が、実は大子の地で産声を上げていたという情報が寄せられました。もし本当ならすごいことなので、さらに調査して来月にでもご報告したいと思います。

 平成22年の6月に教育委員に就任し、残任期間を務めたあと、その年の9月から4年間務めました。平成26年の9月に再任されたので、さらに4年間の任期を務める事になりました。来年4月には、教育委員会の制度が変わります。特に教育長の立場や人事権など大きく変わるかと思いますが、児童・生徒の事を第一に考えて任務を果たして行きたいと思っています。

 さて、8月に教育委員の視察で、秋田県大館市に行って、小学校と中学校を視察してきました。秋田県の大館市・角館市は、秋田へ転封された佐竹氏の一族が住した街です。全国学力テストでトップの秋田県の中でも、学力が高い地域でもあります。

 大館市では、地域キャリア教育という旗印を掲げ、郷土についての勉強をし、地域の役に立てる人材に育てるということも視野に入れて教育しています。大子町もそうなのですが、熱心に教育をしても、優秀な人材は地元に残らず、外に出て行ってしまうというジレンマがあります。そういう意味からも大館市の教育は参考になります。

 また、通学時の安全確保も重要な課題です。大子町では、この度、小学校に登下校する際に着用する通学ヘルメットを導入しました。近年、特に小学生が巻き込まれる傷ましい事故が多発しています。子育てに力を入れている大子町は児童の命を守るため、できることは実行していこうという姿勢で臨んでいます。

 大館市は、忠犬ハチ公の生まれた町でもあります。そこで、また、御縁を感じる出来事がありました。その辺も含めて、詳しいことは来月綴っていこうと思います。

2014-10-02 | Posted in 月々の法話Comments Closed 

関連記事